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社長のつぶやき

櫻井建設が考える高性能とは?その③

櫻井建設が考える高性能その③は耐震性です。
地震大国日本、私が一番最初に体験した巨大地震は1995年(平成7年)に起きた阪神淡路大震災でした。当時私は大学生で、研究室に寝泊まりしながら課題に追われていました。そんな明け方、地震が起きました。小さなテレビに皆が集まり、時間を追うごとに被害が大きい事がわかり、ただただ沈黙をしてしまった記憶があります。ちょうど隣の研究室に関西出身の方がおり、急いで帰ったものの卒業式にも来れなかったことを思い出します。若い時に体験したことは地震で人生がめちゃめちゃになってしまう可能性があるという事。その後、新潟中越地震や東日本大震災、熊本地震と、巨大地震が頻発しているように感じています。それは、建築という仕事をしているからなのか?それとも本当に多いのか?きちんと調べてみたいとも思いますが、建築に携わっている弊社にとってやるべきことは1つだけでした。それは、地震に対する予防です(地震予知という言葉はありますが、研究者に言わせると地震予知は不可能に近いそうです。その殆どは地震後知とも言われるほど発生後には地震予測図は改訂されているようです)なので、弊社では予防策として耐震等級3を標準化しています。

それではここから耐震の嘘、本当についてお伝えします。
耐震を考える上で大切なポイントは3つです。
この話は、以前東京都市大学の大橋教授のお話を元にお伝えします。
①震度を考える
②壁量を考える
③筋交、合板の耐力を考える

まず①震度を考える
震度っていつの間にか5弱、6強となりましたよね?これは1995年の阪神淡路大震災前後で変わっています。震災前までの震度について話しをすると地震って加速度(ガル)で表現されますが、阪神淡路以前(改定前)は震度6が250〜400ガル。震度7(建築基準法でいう大地震)が400ガル以上です。下図参照

では次に1996年(改定後)をご覧ください。こちらが現行基準の震度ですが、5と6に強弱に分かれました。そこでご覧頂きたいのが数百年に一度と言われる巨大地震震度7は現行基準だと6弱や6強というレベルになります。ようは震度6弱で倒壊してもおかしくないことになります。
なのに建築基準法上の耐震基準は変わっていません。という事は耐震等級1では不安ですよね。

耐力壁耐震等級には1〜3まで3種類あり、1は建築基準法レベルですが、本当にそうでしょうか?計算方法が大きく分けると2種類あります。この話は3-②「壁量を考える」でお伝えします。どちらにしても震度6弱という地震は数百年に一度しか起きてないでしょうか?櫻井建設が考える高性能に耐震を入れる意味は、大事な家族の命と資産を守るために絶対必要な事と考えているからです。次回もぜひお読み頂けたら幸いです。

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