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社長のつぶやき

耐震等級3へのこだわり

私が大学卒業の平成7年阪神淡路大震災が起きました。
当日、大学の建築棟で卒業研究をするため寝泊まりをしておりました。
大学は埼玉県になりましたが、凄い揺れでみんなで急いで小さなテレビの前に集合した事を覚えております。

最初は被害者10人くらいだったと記憶しておりますが、時間と共に被害がわかり、とんでもない大災害になってしまいました。
その時に木造家屋が多く倒れ、木造は弱いと言われたのをよく覚えております。
阪神淡路大震災を経験し、木造家屋の耐震性はあがったのか?というと、基礎と柱を直接つなぐHD(ホールダウン金物)が義務付けられましたが、実はあまり耐震性は変わってません。
そうは言ってもその後の東日本大震災や震度6クラスでも地震そのもので倒壊したケースは少なく、やはり古い木造建築物だけ弱いのか?と思った人も多いと思います。

ところが2016年、熊本大地震が起きました。震度7が2回も起きてしまいました。しかも3日の間に。。。
ここでまた多くの木造家屋が倒れました。
古い建物はもとより築浅の建物(2000年基準の建物)が約15%倒壊しております。
4分割法やN値計算をしていた建物でも、全壊してしまっています。
耐震等級2でも条件によっては倒壊している事から、抜本的に木造住宅建築を考えなければなりません。
なぜそのような事が起きるか?それは木造住宅には、4号特例というものが存在します。
私のような建築士が大丈夫とチェックを入れると、詳細な構造計算を仮にしていなくても建築が可能となります。
それで巨大地震に対して大丈夫と私は胸を張れませんので、弊社では全棟構造計算を実施し、耐震等級3になるようにしております。

地震はいつどこに起きるか予測は不可能と言われております。いま私たちにできる事は、予測ではなく予防です。
巨大地震に負けない家!命は守るけどもう住むことができない耐震等級1ではなく、命も資産も守り地震後も住み続けられる耐震等級3の家作りに拘っております。

住まいはシェルターの役割もあります。家族の命を守り『家族の笑顔を育む家』を作るため今日も精進します。

代表取締役社長 櫻井 靖

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