ブログ

現場日誌

山形市「SAKURAI DESIGN平屋」 #2

こんにちは!山形市成沢西の工務店、櫻井建設です。

山形市に建築中の「SAKURAI DESIGN平屋」の進捗です。
前回は基礎工事前の土地の調査、地鎮祭、地盤調査、地盤改良工事の様子をお届けしました。
前回の進捗状況は、こちらからどうぞ!

今回は基礎工事についてご紹介します。
基礎工事では地業工事、鉄筋工事、型枠工事、コンクリート工事の4つの工程に分けられます。
概ね2~3週間程で行います。

1、地業工事
建物を確実、安全に支えるために地盤を強固にする工事です。
地盤改良工事を正確に施工しても、この工程を怠ると基礎が傾いたりする原因となります。

これは遣り方工事後の場面です。
水糸で建物が敷地内のどこに来るのか位置出しをしていきます。

※遣り方:柱や壁などの中心線や水平線を設定する為に杭を打って作る仮設物。正確に行われないと建物の位置や敷地境界線との位置にずれが生じる可能性があります。

やり方工事

次は根切り工事
実際に地面を掘っていきます。
基準の高さからどれくらい地面を掘らなければいけないのか図面を確認しながら施工していきます。

根切り工事

根切り工事の砕石の敷き込みしていきます。
基礎を配置する箇所に細かく砕いた砕石を敷き詰めます。敷き詰めた砕石を機械を使い圧力を加えて締め固めることで、地盤を強化し、建物の沈下を防止することが出来ます。

砕石敷き込み

砕石敷き込み後は捨てコンクリートを打設していきます。
捨てコンクリートの主な役割は、基礎コンクリートの位置出しで、工事を進めやすくする上で大切な作業となります。補強の為では無い為、強度は求められていません。

捨てコン打設

打設した捨てコンクリートに敷地境界線などからの距離や基礎コンクリートの打設位置、建物の直角が出ているかを正確に墨出し、確認します。
※打設(だせつ):建築の基礎となる生コンクリート(セメント、水、砕石を混ぜ合わせた固まっていないコンクリート)を枠の中に流し込んで固める作業です。生コンクリートを高密度に充填する為に、型枠を木槌で叩いたり、コンクリートを竹の棒を突き刺したりして空気や水を追い出すことに由来しています。

墨出し後はセパレーターを取り付けます。

セパレーター

セパレーターは、コンクリートの型枠となる鉄板を取付する為の金物です。墨出しした線に沿って取付を行います。

2、鉄筋工事
鉄筋工事は、基礎コンクリートのひび割れを防ぎ、地震や強風などの外力に耐える強度を与える為の鉄筋を組む工事です。

鉄筋は、床下と建物が建ちあがる部分の基礎となるので図面通りに施工していきます。
写真の鉄筋に取り付けている白い円形の物体は鉄筋が型枠から40mm以上離れるように取り付けます。
鉄筋が型枠としっかり離れていないとかぶり厚さが確保できずコンクリートから鉄筋がむき出しになり、鉄筋に錆が発生してしまいます。コンクリートがしっかり強度を保てなくなってしまう為、1個ずつ確認していきます。

3、型枠工事
コンクリートを流す型枠を取り付けていきます。

EPS

弊社では、外周部は鉄製枠を使用し、内部はEPSと呼ばれる発泡スチロールを型枠として使用しています。EPSは、コンクリート打設後も断熱材として使用でき、外気からの熱を防ぐことができるため、床下も夏は涼しく、冬は暖かく保つことが出来ます。

鉄筋、型枠の取付完了後、JIO(日本住宅保証検査機構)さんによる検査を受けます。
自社で検査も行いますが、第三者の検査で、間違いのない施工をしております。

これに合格できないと次の工程に進めず工期が伸びる原因となる為、検査を受ける前に現場の担当者が現場へ確認に行き、一度で合格するように心がけています。

検査が完了するとコンクリートの打設に進むことが出来ます。

コンクリート打設まで雨が入らないようブルーシートで養生します。

4、コンクリート工事
弊社では、1日で基礎コンクリートの打設は完了します。
まず始めに打設していくのは、基礎コンクリートのベースと呼ばれる部分です。
内部型枠EPSの下端あたりまで打設します。

ベース部分の打設が完了すると、始めに打設した箇所は徐々に固まってきます。
完全に固まる前にコテなどで均していきます。

コテで均すのと並行して基礎コンクリートの立上りと呼ばれる部分の打設をしていきます。

ベース部分が少し固まらないと立上り部分のコンクリートが下から流れ出てしまう為、少し時間を置いてから立上り部分は施工していきます。

生コンの打設が終わりました。コンクリートは、施工が完了してしまうと修正できなくなるので、確実な施工が求められる重要な工程です。

次は土台取付、建て方工事についてお届けします。

資料請求 不動産情報 イベント